サワードウ サンドイッチ ブレッド
サワードウを使って一番頻繁に作るもの、それはブールよりもサンドイッチ ブレッドではないかと思います。我が家ではホームスクールをしていてよく遠足にいも行きますし、ピクニックをすることもよくあるので、サンドイッチブレッドはよく作ります。今回はその中でもとても簡単に作れるサンドイッチブレッドレシピのご紹介です。
このパンさえ作ってあれば、朝食も簡単に済ませられますし、晩ご飯にスープなんていう時も新たにパンを焼いたりする必要がありません。「ご飯さえ炊いてあればなんとかなる」というご家庭があると聞きますが、我が家は「パンさえ焼いてあればなんとかなる」家庭です。
なぜサワードウなのか?
我が家ではパンやデザートを作るときに、小麦粉をそのまま使うことは滅多にありません。小麦粉と水だけを使って自家培養した天然酵母のサワードウ(サワー種)スターターを使います。小麦というのは酵素抑制物質やフィチン酸を含んでおり、体にミネラルを吸収するのを阻害しますし、それを長い間摂取し続けると胃腸に破綻をきたし、結果として近年よく言われるグルテンアレルギーなどということが発生してしまうのです。天然酵母を使い、小麦粉を長い時間かけて発酵させることで、酵素抑制物質やフィチン酸を分解し、私たちの体がグルテンを消化しやすいようにします。つまり、サワードウで作ったパンは小麦の栄養価を吸収しやすくし、小麦本来がもつマイナス要素を排他してくれます。また、長時間の発酵の過程で、ドライイーストで短時間に発酵させたパンには出せない深みのある味を生み出してしてくれるのです。サワードウ は私たちにとってとても有益なものと言えます。
このサンドイッチブレッド レシピの素晴らしいところ
何と言ってもそのシンプルさです。サンドイッチブレッドは材料を増やしもっと手の込んだものを作れますが、よくパンを焼く我が家で、しかも忙しいスケジュールの中で、そんなに手の込んだパンを作る時間はありません。
1ヶ月サンドイッチブレッドのレシピだけを追求するために、いろんなレシピで試作した結果、たどり着いたのがこのシンプルで簡単なサンドイッチブレッドでした。キッチンスケールを出して重さを測るのも面倒なくらいズボラな私ですから、計量カップで軽量ができると言うだけでWinです(笑)。
お好みで、オートミールや、ひまわりの種、胡麻、チアシードなどを1/2カップほど追加していただいても良いですし、レーズンなどのドライフルーツを加えていただいても美味しいと思います。
スタンドミキサーがあると、材料を混ぜながら他のことができるので楽ですが、もちろん手で混ぜて捏ねていただいてもOKです。個人的には手で捏ねたほうがリラックスにもなりますし、生地の状態がわかって好きです。
全述のように、このサンドイッチブレッドはオールマイティーです。2ローフ焼いてあると、朝食にトーストとしてそのまま使えたり、フレンチトーストやパンプディングを作ることもできますし、(我が家ではまずないですが)食べきれなければ冷凍しておくこともできます。
必要な道具
サワードウ サンドイッチ ブレッドを作るときのTips
- サワードウ スターターはアクティブな物を使用してください。アクティブな物というのは、フィードしてから4〜12時間経っていて、気泡がたくさん出ている状態の物を言います。
- 室温によって発酵の時間が異なります。夏場は早く発酵しますし、冬場は時間がかかります。それぞれの時期に分けて作り方を明記しています。
サワードウ サンドイッチブレッドの作り方
生地
- スターター、はちみつ、塩、オリーブオイル、水をミキサーか手で混ぜる
- 捏ねられる硬さになるまで小麦粉を追加していく (ボウルに生地がくっつかなくなるか、手で捏ねたときに手にくっつかなくなるのが目安)
- 数分捏ねたら濡れ布巾をかけて、キッチンカウンターで寝かす。時期によって以下の手順に従う
冬場の作り方
- 12〜18時間、生地を寝かし発酵させる
- 生地を成型し、型に入れたら、再度2〜3時間発酵させる
夏場の作り方
- 6〜8時間、生地を寝かし発酵させる
- 生地を成型し、型に入れたら、再度1〜2時間発酵させる
成型
- 1回目の発酵が完了したら、パンチダウンしてガスを抜き、小麦粉を軽く振ったカウンターに生地を出し、2等分し成型する
- 生地を15cmx20cmくらいの長方形になるように伸ばしたら、長い方を1/3くらい折り返し、その後両サイド、上部を折り返し下からクルクルと巻いていく。そのまま10分くらいのベンチタイムを取る
焼く
- パン型にオーブンシートを敷くか、油を塗っておく
- ベンチタイムの後、生地の巻き終わりを上にし、再度長方形に伸ばす。そのままクルクルと巻き、両端を入れ込みローフ型にしたら、パン型に移す
- それぞれの時期に合わせて、2次発酵させる
- オーブンを220℃に余熱しておく
- 尖った包丁や刃を使って、生地の中央に2cm深さのくらいのラインを引く。こうすることで、オーブンの中でパンが膨らみやすくなり、他の部分が裂けることを防ぐ
- オーブンで20分くらい焼き、パン型の前後をひっくり返して引き続き20分焼く
- 焼きあがったらオーブンから出し、ラック等の上で室温になるまで冷ます
Pin it for later
サワードウ サンドイッチ ブレッド
サワードウを使って一番頻繁に作るのがこのサンドイッチブレッド。キッチンスケールも必要なく、本当にシンプルに、美味しいサンドイッチブレッドが出来上がります!
Ingredients
- アクティブ サワードウ スターター 1〜1.5カップ (8-12時間前にフィードしたもの。サワードウ スターターが緩ければ少なめ、硬めであれば多め)
- はちみつ 大さじ2〜4 (多ければ多いほど、柔らかいパンになります)
- 塩 小さじ3
- オリーブオイル 大さじ4
- 水 2カップ
- 薄力粉 2カップ
- 強力粉 2カップ
- 全粒粉 2カップ
Instructions
生地
- スターター、はちみつ、塩、オリーブオイル、水をミキサーか手で混ぜる
- 捏ねられる硬さになるまで小麦粉を追加していく (ボウルに生地がくっつかなくなるか、手で捏ねたときに手にくっつかなくなるのが目安)
- 数分捏ねたら濡れ布巾をかけて、キッチンカウンターで寝かす。時期によって以下の手順に従う
冬場の作り方
- 12〜18時間、生地を寝かし発酵させる
- 生地を成型し、型に入れたら、再度2〜3時間発酵させる
夏場の作り方
- 6〜8時間、生地を寝かし発酵させる
- 生地を成型し、型に入れたら、再度1〜2時間発酵させる
成型
- 1回目の発酵が完了したら、パンチダウンしてガスを抜き、小麦粉を軽く振ったカウンターに生地を出し、2等分し成型する
- 生地を15cmx20cmくらいの長方形になるように伸ばしたら、長い方を1/3くらい折り返し、その後両サイド、上部を折り返し下からクルクルと巻いていく。そのまま10分くらいのベンチタイムを取る
焼く
- パン型にオーブンシートを敷くか、油を塗っておく
- ベンチタイムの後、生地の巻き終わりを上にし、再度長方形に伸ばす。そのままクルクルと巻き、両端を入れ込みローフ型にしたら、パン型に移す
- それぞれの時期に合わせて、2次発酵させる
- オーブンを220℃に余熱しておく
- 尖った包丁や刃を使って、生地の中央に2cm深さのくらいのラインを引く。こうすることで、オーブンの中でパンが膨らみやすくなり、他の部分が裂けることを防ぐ
- オーブンで20分くらい焼き、パン型の前後をひっくり返して引き続き20分焼く
- 焼きあがったらオーブンから出し、ラック等の上で室温になるまで冷ます
Notes
- 計量カップはアメリカのものを使用しています。1/2カップ=120ml、1カップ=240ml
- お好みで、オートミールや、ひまわりの種、胡麻、チアシードなどを1/2カップほど追加していただいても良いですし、レーズンなどのドライフルーツを加えていただいても美味しいと思います。